ども、ジャカルタでプチ起業中のemoです。
アメリカ大統領選結果についての追加記事です。
今回は世界各国のメディアの反応を比べてみました。
目次
1.各国メディアの反応
2.各国代表の反応
3.まとめ
1.各国メディアの反応
①インドネシア:Jakarta Post
Trump win plunges world into uncertainly
②アメリカ:CNN
World Resigned, but wary of unpredictable
③アメリカ:ABC
Thousands Across the US Protest Trump’s Presidential Victory
④イギリス:BBC
Obama to welcome Trump to White house
⑤アラブ首長国:Al Jazeera
Thousands protest against Trump’s Victory in US Cites
⑥日本:日経新聞
「私の大統領ではない」全米でトランプ反対デモ
⑦ドイツ:DW
Trump victory sparks nationwide protest
⑧メキシコ:Mexcico news daily
EPN(大統領), Trump confer, agree to a meeting
こうして見てみるとCNN、BBC、Mexico news以外はトランプ氏に反対している人々にFocusしているのが分かります。
真意は分かりませんが、少なくとも世論として新しい大統領について不安の声が通常よりも大きいだろうと判断しての記事かと推察されます。
しかし、流石アメリカ、と言わざるを得ないです。
なぜなら、これだけ世界中がトップニュースとして大統領選挙結果について報じるわけですから、注目度が非常に高いと言えます。
これが日本の首相の総裁選だったら、1面記事にする国はほぼないでしょう。
多分お隣の韓国くらい?
そして開票途中ですら為替や株価に常に影響を与えていたのも印象的です。
当初クリントン氏優勢の知らせが入った際はドル高円安になってましたが、
トランプ氏優勢の知らせが入るとドル安円高傾向になり非常に不安定でありながら分かりやすい動きをしていました。
株価に関しては、NYダウだけではなく、日経平均にも影響が出ており、
もっというと新興国株にも影響を及ぼしていました。(インドネシア株は2%下げ)
世界経済がフラットになっているとはいえ、選挙結果だけで世界の株価が
動くって・・・
やっぱアメリカの影響力ってなんだかんだすごいな と。
色々な海外ニュース、海外ニューズブログを見ていてもここに触れていることが
少ないのだが、もっと評価されるべきかと。
2.各国代表の反応
EU
“It is more important than ever to strengthen transatlantic relations. Only by
cooperating closely can the EU and the US continue to make a difference when
dealing with unprecedented challenges such as Da’esh [Isis], the threats to
Ukraine’s sovereignty and territorial integrity, climate change and migration.
”
要は、テロなどの脅威、ウクライナの主権と領土問題、気候変動問題などアメリカと
より連携していきたい。
Nato
“It is important that the transatlantic bond remains strong”
“US leadership is as important as ever”
やはりアメリカとの関係は大事とのこと。来年春に予定しているNatoサミット
を意識した発言かもしれない。
UK
“We are, and will remain, strong and close partners on trade, security and
defence. I look forward to working with president-elect Donald Trump, building
on these ties to ensure the security and prosperity of our nations in the years
ahead.”
と、こちらもドナルド大統領を歓迎するような声明。
German
Chancellor Angela Merkel
There’s no country outside the European Union we Germans have as close a
relationship with as the United States of America. Whoever rules this vast
country, with its enormous economic strength, its military potential, its
cultural influence, carries a responsibility which is felt all over the world.
Americans have decided that the person to carry this responsibility for the next
four years is Donald Trump. Germany and America are connected by common values:
democracy, freedom, respect for the law and for human dignity irrespective of
origin, skin colour, religion, gender, sexual orientation or political
conviction. On the basis of these values, I offer the future president of
America, Donald Trump, a close working relationship.
Partnership with the USA remains a basic pillar of German foreign policy in
order for us to meet the great challenges of our time: striving for economic and
social wellbeing and a forward-looking climate policy, the fight against
terrorism, hunger and disease, engagement for peace and freedom, in Germany,
Europe and all over the world.”
と流石ドイツ、一番誰もが頷きたくなるようなクリーンな発言。
3.まとめ
メディアはトランプという奇想天外な人物が大統領になったことによる
人々にFocusしてその不満、不安を煽るようなところが多い印象ですが、
まあそっちの方が新聞は売れるでしょうしある意味でしょうがないです。
ただ、今回メディアにも限界があると思ったのは、
隠れトランプ
の存在です。
つまり、投票の事前調査では、皆問題発言をするトランプを支持している
と思われると恥ずかしいのでクリントンと答えていたが、実際はトランプに投票し、結果事前調査と全く違う結果になったわけです。
これから読み取れるのは、
①政治家に人格は必要ない
②建前よりも本音が人々の感情を動かす
③事前調査は参考程度で全く当てにならない
ということです。
こういったことは今までなかったので非常に面白いと思いました。
それだけアメリカ国民は”変化すること”に渇望していたとも思えます。
各国代表も色々批判するかと思いきや、公式な声明は全てポジティブな意見。
個人的に色々言いたい人も多いだろうが、国としてアメリカを敵に回したくないというところか。
そういった意味でいうと、結局の所誰が大統領になろうと各国の対応は変わらないのでは? という印象。
但し、トランプは分かりやすいくらいのアメリカ第一主義、白人至上主義を
唱えているのでこれからまずはアメリカ国内での反発など
心配の種が既にあるので注意して様子をみたいなと思います。
最近では世界情勢の動きが激しく海外ニュースを見るのが楽しみになりますね。
いや、たまに恐ろしく思うこともあるのですがね。
少なくとも海外ニュースを理解しておくことは世界で働く以上必須です。
emodrum
※意味の無かった事前調査