ども、ジャカルタでプチ起業中のemoです。
今回は海外では特に必要となる概念について紹介します。
目次
1. 海外で働くということ
2. なぜすれ違うのか
3. 常識を疑え!
4. まとめ
1. 海外で働くということ
海外では働くということは多くの日本人にとってまだまだ馴染みがなく、ハードルが高いと思われることだと思います。
その理由は
①言語
②文化
③商習慣
この辺りが大きいと思われます。
実はこれは海外で働くことというより、外国人と働くことの問題なんですよね。
日本人は極端にここのスキルと経験が国家として足りてません。
なぜならば、移民が少ないからです。95%は日本人と言われているこの環境で育ってきて、
働くので外国人の方と働く以前に、普段の接し方もわかっていない状態です。
これでは苦労するのが目に見えてますよね?
それだけでも苦労するのに、海外で働く場合は現地での慣れない生活も待っています。
友人も少なくとも最初は少ないでしょうし、土地勘もない、こんな何もかもが
新しい状況から始めるのが海外で働くということです。
こういった状況を楽しめる人であれば海外に向いているといえそうです。
2. なぜすれ違うのか
海外での働いているとよく聞くのがお互いの愚痴です。
日本人は現地スタッフの、現地人は日本人のことで悩んでいるようです。
言葉の問題があって、理解が浅いもしくは誤解することは多々あるのですが
問題の火種は大体
①時間
②スピード感
③思い込み
だと思われます。
①時間
日本人は怖いくらい時間にうるさいです。電車が来るタイミングなど分刻みですし、1本電車を乗り遅れたくらいでイライラしてしまうくらい、時間の感覚が敏感です。
それはビジネス上では素晴らしい感覚だと思うのですが、外国人、特に東南アジアの方々と比べると時間の感覚が違いすぎてどうにもトラブルになるようです。かたや分刻みですが、現地では1日遅れも当たり前くらいの感覚です。
僕もこちらに来た当初は毎日激怒してました。何しろ今日中に見積もりをくれるという約束をしたのに夕方まで音沙汰なし、電話すると誰も電話に出ない、出ても
「あー無理無理、明日ね」
と平気で言うなど考えられない仕打ちです。
つまり約束などあってないようなものなんです。
②スピード感
これすぐやっといて。
っていったら日本だったらものにもよりますが、1時間以内に手をつけるはずです。
1000歩譲っても少なくともその日のうちには手をつけるでしょう。
しかし海外では一週間経ってもやってないことがあったりします。
なんですぐやらないの?
ときいても、もうそろそろやろうかと思ってた など
言い訳に近いことをいわれたりして余計腹が立ったりします。
③思い込み
「これはこのあいだのケースに似てるからあのパターンで行こう!」
っとなり任せたら全く自分が考えていたことと違う方法で進めていたとか。
(今までにないような方法)
「このお客さんは大事だよ」と言えばささっと仕事をこなしてくれるかと
思いきや忘れられてるとか。
とにかくこちらの期待の動きをしてくれないことが多いんですね。
それは相手のせいではなくお互いの”常識”の差から生じるずれだと思います。
これらは中々解決しづらい問題です。
何故ならそれぞれの考え方、認識に連れがあるのにお互いに気づかない、
もしくは気づいてるけど自分が正しいと思いそのまま放置するパターンが多いからです。
3. 常識を疑え!
よく日本の会社でも「自社の常識は他社の非常識」という言葉を聞くと思いますが、
特に日本の終身雇用制度が根づいているような社会だと、勤続年数の長い社員が多い分
独自の暗黙のルールが発生している可能性が高く、社則にはなってないが、
とりあえずしたがうとかざらだと思います。
日本国内の労働環境は95%日本人ですから
海外の会社に対して同じような状況になっていると考えてよいと思います。
日本の常識なんてタイ人にいわしたら、「タイスキなら知ってるよ」
ロシア人に言わしたら「ピロシキなら知ってるよ」
というレベルで、全く相手にされないレベルだと思います。
自分たちの常識を正しいと思い込み、それを押し付けるのはあまりに横暴ですし、
異文化に対する理解がないと思われてもおかしくありません。
日本人は異文化に触れる機会、特に商習慣に触れる機会が極端に少なく、
対応に慣れていないということをまず頭で理解することが大事だと思います。
なぜなら、
①ストレスが溜まらなくなる。
②外国人と働くスキルが身に付く
③ビジネスがうまくいく
つまり相手を変えるのは無理ということを悟り、自分が変わる、もしくは
相手の文化、考えを理解して話を進めることがお互いの為になるということなのです。
もし自分で誰かに対して
「そんなの常識だろ」
というセリフが出たら要チェックかもしれません。
自分の常識を押し付けて相手の考えを押しつぶしているかもしれません
問題になる前に大事なことは
①なるべく文化の予習をする
②相手の行動理由を確認する
③自分の考えもわかりやすく伝える
結構当たり前なことだと思うかもしれませんが、多くの人が出来ていないのが現状です。
飲み屋などで現地人のとのトラブルを酒の肴にしている人を多く見かけますが、
自分の対応能力のなさを露呈しているだけだなあと思ってしまいます。
上記のような具体的な対策も必要ですが、一番大事なのは
相手を尊重する
ということだと思います。これがなければこれまで紹介したような対策は
ただの知識で終わってしまい、行動には繋がりません。
4. まとめ
常識の違い、認識の違いというのは海外に出たことがない人だといまいちピンとこないかも
しれません。しかし一度海外へ出た人なら絶対にその話で盛り上がると思いますw
しかしこれを
「彼らおかしよなー」
で終わらせてしまうとなんの進歩もありません。よほどのトップダウン会社であれば
日本の常識に従わせることはできるかもしれませんが、それでは会社の拡大は難しいでしょう。
P&GやUnicharmなどのグローバル会社は責任者を現地から採用したりします。
対する日系企業はほぼ必ず日本人がトップです。
これでは真のグローバル企業にはなれないのではないか?
こういった疑問が湧いてきます。
自分の常識を疑い、相手の理解を深めることでビジネスがスムーズに進み
結果自分と会社に利益があるのであればやらない理由はないと思います。
自分自身が海外で働く場合はこのように”相手を理解する姿勢”がとても大事になるかと
思いますので、これから働こうと考えている人は参考にしてください。
基本的に過ぎると思われるかもしれませんが、何度も言いますが、できてない人が
非常に多いんです。なので、今は参考にする程度でもよいですが、
海外に出てコミュニケーションに悩んだ時に、
あれ、そういえばそんな記事があったな
くらいに思い出していただければと思います。
emodrum