アジア競技大会って知ってますか?
聞いたことはあるかもしれませんが、よく知らない人が多いようです。
ここでは歴史を踏まえてアジア競技大会とは何か?を紹介し、2018年8月18日から開幕する開催地ジャカルタの表と裏事情も紹介します。
正直アホ過ぎて吹いてしまうレベルの珍ニュースも盛りだくさんです。
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目次
アジア競技大会(Asian Games)とは?
アジア競技大会とは4年に一度開かれるアジア地域を対象にした国際総合競技大会で、アジア・オリンピック評議会が主催です。
夏・冬両方とも開催され、2017年には札幌で冬季アジア競技大会が開催されたばかりです。
アジア競技大会の歴史
アジア競技大会の始まり
アジア競技大会は1951年にインドのニューデリーで夏季競技大会の第一回が開催されて、1986年に札幌で第一回冬季競技大会が開催されました。
当初の競技は陸上、水泳、サッカー、バスケ、重量上げ、自転車の6競技だった。
インドは6競技向けの設備をヨーロッパに発注したが、第二次世界大戦後で物資不足だった為納期に全く間に合わないことが判明する。
結局当初予定の1950年開催から半年遅れて1951年3月に第一回アジア競技大会が開催された。
1948年7月のロンドンオリンピックに招待されなかった敗戦国の日本は、このアジア競技大会に喜んで参加し、57種目中24種目で金メダルを獲得して首位の成績を収めた。
1958年には東京で第三回アジア競技大会が開催された。
実はこの開催が1964年の東京オリンピック開催のきっかけとなった。
混乱の第4回アジア競技大会
1962年に第4回アジア競技大会はインドネシアの首都ジャカルタで開催されたが、インドネシアが政治と宗教上の理由で台湾とイスラエルに招待状を送らなかったことから国際陸上競技連盟から警告を受ける。
また、国際Weight lifting連盟も大会を強行するならインドネシアのオリンピック出場を停止すると警告。
1964年に東京オリンピックを控えていた日本は参加するか悩むが、インドネシアの対日感情悪化を避けるために敢えて参加。
当時のインドネシア大統領、スカルノはオリンピック委員会に対して激怒し、1963年にジャカルタで、1966年に中国と協力してカンボジアで新興国スポーツ大会を開催する。
アジアのスポーツ大会が分裂して混乱したが、その後スカルノの失脚と中国の文化大革命の影響で新興国スポーツ大会は自然消滅する。
アジア競技大会の問題
アジア競技大会は当初6競技、57種目からスタートしたが、2018年には40競技465種目と膨れ上がっている。
オリンピックで採用されたい各業界が参加希望を出し、受け入れてきたから起きた状況だが、競技が増えるとそれだけの土地や施設が必要になるため、開催国の財政負担が大きくなることが問題となっている。
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アジア競技大会の価格
インドネシアの首都ジャカルタで開催される2018年のアジア競技大会ですが、試合のチケット代はその競技によって価格が違います。
例えば、開会式の参加費用はRp750,000(約7,000円)、サッカーはRp50,000(約450円)、バドミントンRp100,000(約900円)というような価格帯で、全部見ようとすると結構な価格になってしまいますが、好きな競技だけみるならお手軽価格となっています。
開催地の変化がヤバイ
アジア競技大会が開催されるジャカルタは、今回のアジア競技大会開催に向けてジャカルタの街を再開発、整備してきました。
2015年くらいからまず中心地を南北に横断するMRTの工事が始まりました。
渋滞緩和も目的のため、中心部は地下鉄、南部から地上に出るという計画で2018年待つに試運転開始の予定となっています。
その他ジャカルタから周辺都市を東西に結ぶLRTの建設も計画されました。
これにより自動車で通勤する人の大幅な緩和が期待されます。
また空港からジャカルタ中心部を結ぶ空港鉄道も建設され、2017年から運行しています。
これにより約50分で安定して空港からジャカルタ中心部まで来ることが可能となりました。
また、2018年にはジャカルタの主要道路には今までなかった歩道が整備され、歩行者には大変ありがたい環境となりました。
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開催地のダメポイント
インフラ計画の遅れ
アジア競技大会に向けて多くの開発計画を立てたジャカルタ政府でしたが、ほとんどは頓挫して進んでいませんでした。
大会開催が近づくにつれて2016,17年ごろからようやく動き始めた開発が多いです。
そんな事情からジャカルタのMRTとLRTの開発はアジア競技大会に間に合いませんでした。
アジア競技大会が開催されるもう一つの都市パレンバンでは、LRTが運行しているものの、停電により何度も乗客が線路を歩かされています。
2018年8月18日から開催されるというのに、同8月にまだ停電が起きてるというのは、非常に問題で、選手たちが線路を歩かされるという珍ニュースが世界中に流れるのが容易に想像できます。
世界で最も汚い川の一つ
また、インドネシア人の多くはどんなゴミでも道端や川に捨てる習慣があるため、町中ゴミだらけで、特にアジア競技大会に参加する選手村の近くの川は酷く汚く、黒く濁り、異臭を放っています。
それに気づいたジャカルタ政府は2018年7月、大会開催1ヵ月を切った時点でこの異臭川に黒いネットで塞ぐことを決定、実行した。
まさに「臭いものには蓋を」というわけだ。
しかしながら、そのネットの上からゴミを捨てる市民がいたため、そのネットの上にゴミが溜まり、ネットも一部敗れています。
余計景観が損なわれるし、蓋をするなんてごまかしで根本的な解決になっていないと非難が集まっています。
そんな非難をものともせず、州政府は芳香剤を焚いて匂いをごまかそうとしているらしい、おっぱっぴー。
ジャカルタ副都知事のわんぱく
アジア競技大会開催を1週間前に控えたところで、突如ジャカルタ副都知事が辞任しました。
理由は来年控える大統領選挙に副大統領候補として参加する為です。
ジャカルタですぐに開催されるアジア競技大会で頭がいっぱいのジャカルタ都知事は寝耳に水でしょうし、副都知事が都知事より先に大統領選に立候補して立場無し、置いてけぼりという構図。
これから来年まで大統領との醜い争いが想定されますが、その前にアジア競技大会大丈夫か・・・?
まとめ
アジア競技大会の歴史や開催地ジャカルタの表と裏の事情を紹介しました。
これでアジア競技大会が100倍楽しく見れる、かもしれない。