ジャカルタの新高速道路は高速の上を走るトンデモ計画

インドネシアのジャカルタでは現在同時多発的にインフラ工事が進んでいます
ただでさえ世界ワーストワンの渋滞があるのに余計渋滞するからやめろ!
と思いつつも、今までに作っておかなければならなかった道路を短時間で建設しようとしているので仕方ないといえば仕方ないです、計画性がなくて本当ため息ですがね(苦笑)

今回はその中でも面白い工事である”2階建て高速道路”について紹介したいと思います!

ご紹介しましたように、ジャカルタとジャカルタ周辺は世界レベルで最悪の渋滞に見舞われています。
渋滞の理由を簡単にいうと、国内の自動車とバイクの販売数に対して道路面積が増えていないからです。
渋滞の理由が気になる方は前回の記事をまずご覧ください。
簡単に言うと今までに自動車の販売台数に合わせて徐々に道路を増やしておくべきだったんですが、
政府が怠ったせいで今にしわ寄せがきているわけですね。(トホホ)

スポンサードサーチ

目次

高速道路を増やす新計画

高速道路の本数も非常に少ないジャカルタで、高速は常に日本でいうGWの様な状況で高速道路の役割を全く果たしていません。
特にジャカルターチカンペックという高速道路区間が自動車関係の工場が集まる工業団地がある関係で常に酷い渋滞で、流石になんとか解消しようと流石に見かねた政府が動き出しました。

それがプロジェクト・ジャカルターチカンペック有料道路Ⅱです。

全長36㎞の高速道路で、16兆ルピア(約1400億円)かけて建設します。
工事は2019年に完了予定です(あくまで予定ですが・・・w)

この計画の変わったところ

実はこの高速道路・・・

今ある高速道路の上にできるんです!!

え??

ちょっとよくわからないと思った方が多いと思いますが、はい、その言葉通り高速道路の上に高速道路を作りますw
もっというと高速道路の中央に柱を立ててその上に高架を作るイメージです。
世界的なセオリーでいうと、今ある高速道路の外側にもう一本高速道路を並行して作り、その高速道路の出入口付近を中心に次第に面で経済発展してくものですが、ここインドネシアの首都ジャカルタでは既存の高速道路の上に高速道路を作ります。

なぜそんな手間のかかることをするの?

はっきりとは情報が出ていないのですが、考えられるのは

土地収用費用が高すぎるから
だといわれています。

費用が掛かる原因①

外資の投資や都市開発計画などにより、既に土地価格が高騰しています。
実際5年で土地価格が2倍になったという話もよく聞きます。

費用が掛かる原因②

住民や反対団体の影響。
これにより、土地収用に時間が掛かったり、相場からかけ離れた額を要求されて話が進まなくなっています。

結果

今ある土地の上に新たに高速道路を作ろう!
実は一番シンプルな答えだったのかもしれません。

スポンサードサーチ

新高速道路計画の概要

新しい高速道路は全部で9つの区画で構成されています。
Cikunir-Bekasi Barat(約3Km)- Bekasi Timur(約3.6km)- Tambun(約4.3㎞)-CIbitung(約3.3㎞)-Cikarang Utama(約4.4km)
-Cikarang Barat(約2.7km)-Cibatu(約3.1km)-Cikarang Timur(約2.4km)-Karawang Barat(約9.8km)

片側2車線、計4車線が空中に出来る予定です。
どんな車が通れるのかなどはまだ明らかになっていませんが、重量の関係で恐らくトラックは通行禁止でしょう。

新技術の活用

Sosrobahuと呼ばれる柱の一部を回転させる技術です。
これにより今ある高速道路に影響を与えずに工事が進められると考えられています。

スポンサードサーチ

考えられる工事の影響

既に工事の影響が出ていますが、高速道路の基礎工事をする為のスペース確保で高速道路が中央の1車線がなくなるので渋滞がより一層酷くなると予想されます。
外側の車線を高架工事の前に1車線増やすので4車線は維持するといいたいらしいのですが、新車線ができる前に中央車線で工事が始まっているので、3車線となって渋滞するでしょう。

先にこうやって広げるべき↓

タイミング・・・

更にあるもう一つの工事

実は高速道路の脇にLRTが高速道路に並行するように走る予定です。
それに伴ってその工事の影響で渋滞が起きている区間がありますが、
関係なしに高速道路の工事も同時に始めています。

タイミング・・・

つまり高速道路の両サイドで工事が始まるわけです。
ってか始まっています(笑)

スポンサードサーチ

最後に

いいたいことは沢山あるけど、とりあえず高速で事故に遭ったら
病院に着く前に死ぬ確率が高まったって感じです。

完成したら最高に快適になるかもしれませんが、それまでは地獄絵図になることが予想されます(もはや笑えない)

とりあえず皆さんシートベルトは常に着用で!!

投稿者: emodrum

インドネシアはジャカルタで新規事業立上中、元たこ焼屋。 海外就職、現地採用、海外生活、海外ビジネス、ノマドの欲しがる情報 など紹介。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。