ども、ジャカルタでプチ起業中のemoです。
今回はジャカルタの交通マネーの悪さについて紹介します。
目次
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どんだけマナーが悪いのか
ジャカルタの交通渋滞は有名ですが、実は交通マナーの悪さも酷いです。
右往左往するバイク達、急発進急停止は当たり前で指示器を出さないで突然曲がる車などそれはもう酷いものです。
今でこそ慣れて全く動じなくなってしまいましたが、ジャカルタへ来た当初は事あるごとに、
「近い近い近い!」
「ブレーキ! ブレーキ! ブレーキ遅いよ!」
など頭文字Dの藤原拓海の車の助手席に乗ったらこうなるな、みたいなリアクションをしてました。
それくらいみんなの交通マナーは悪く、それが一層渋滞を悪化させていると言えます。
曲がるときにみんな後ろ見ないで飛び込みますからね!
後ろが止まるだろうと見越して
飛び出してくるので非常に迷惑ですし、おまえ死ぬぞ!!
って感じです。
何故ここまで渋滞するの?
① 免許
この国では免許を買うことができます。
また教習所もちゃんと交通マナーを教えないので、結局交通マナーを知っている人がいないような状態が出来上がってしまっているのです。
もっというと無免の人とかも多いです(笑)
正解がないのであれば、それはマナーが良くなるわけがなく、みんなが好き勝手2運転して、みんな俺が俺がと我先にレースしているかのような状態になり、カオスが形成されてます。
②罰金が少ない
もし交通違反しても払う金額は500円とか、多くても2000円くらいです。
なのでもし違反してもたかがしれてるので皆恐れずに違反します。
そして、みんな揃えば怖くないの精神でみんなで違反するので結局警察も対応できないことが多いのが現状です。
何しろ50台くらいのバイクの波が高速で駆け抜けたら止めるのも一苦労です。
僕は何度も警察に捕まったのに振り切って逃げる強者も見ました、日本だったら
「警察を舐めるなよ!」
ビューん、とすぐに白バイ(大体元暴走族w)に追走されて一貫の終わりですか、こちらの警察はやる気ないので、
「あーあ、逃げられちゃった」
で終わりです(苦笑)
例外で、最近導入されたナンバー制度の罰金は5000円くらいと割高でかなり効果が出ているので、如何に罰金額が抑制効果があるか分かります。
※ナンバー制とは
(ある時間帯、ある通りは奇数の日は奇数ナンバーの車、偶数の日は偶数の車しか通れないというルール)
警察の給料
インドネシアの公務員の給料は基本低いようで、特に警察はかなり酷い待遇のようです。
月給3万いかないかも??
(ちなみに新卒の初任給は2.5-3.3jtくらい。業種によります)
なので、違反者を見つけるとお小遣いを要求しちゃうんですよ。
200, 300円くらいで。
なので、警察はよく取締してますが、それは社会のためではなく自分の為ということです。
そして、大体それくらいの金額で許してもらえるのでドライバー達は恐れずにバンバン違反行為を繰り返します。
そう、お金で解決できるんです。
よく言えば融通がきく、悪く言えば汚職が蔓延っている ともいえます。
これが社会問題といわずしてなんだと。
ゴミ問題など環境問題もジャカルタではかなり問題ですが、行政の仕組みを変えなくてはいけないという意味では
同じ問題といえそうです。
考え方
みんな自殺行為とも思える運転をするので、死にたいのか?
と思って友人に今死んだらどうなると思いますか?
ときいたところ、僕の友人はなんと8割方
「特に後悔はない」
と回答しました。
しいて言うならば、死ぬ前に
親や家族に貢献したい、孝行したい
という意見が多かったです。
この辺は寿命の差なのか、価値観なのか分かりませんが、死ぬことに関してあまり恐怖を持っていない印象を受けました。
実際死は怖くはない、と言っている友人が多かったです。
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どうすればよいの?
実現できるかどうかは別として、まずは免許を購入できる制度を廃止すべきでしょう。
また日本など諸外国のルールを参考に幅広く認知させるべきでしょう。
そして1番は、警察官の給料を上げるべきでしょう。
こんな面白い話があります。
先日公開されていたインドネシアの映画で、警察官3人組が主人公のギャグ話がありました。
映画自体はとても面白く、私たち日本人でも楽しめる内容だったと思いますが、その内容に衝撃を受けました。
なんと、映画の中で警察官の主人公が交通ルール違反をした若者から賄賂をもらって違反を許すシーンが普通に使われていたんです。
みんな笑っており、普通の事として処理されてました。
日本だったら実際にそのようなことがあったとしても建前として綺麗事を並べるでしょう、映画の中では。
話がそれましたが、要は給料が安いから一般車を見逃して賄賂受け取ってしまうわけです。
ですのでまずは給料上げる、同時に警察官の試験も難しくする必要があるでしょう。
さらに言うと更新制にして、3年もしくは5年に1度適性試験を受けさせるべきでしょう。
もう一度話をすらしますが、これは日本の教師などにも適用して良い話です。
いちど教師になれば安泰と言うのでは良い教師が育ちませんので、生徒からの教師の評価制度を導入し、
さらに適性試験を導入することが必要だと思いわれます。(相互評価が尚良し)
勿論給料も評価・能力に応じて増やす。
自分で工夫して教えるような教師を呼び込む仕組みが何事も必要ということです。
まとめ
交通マナーの悪さについて考えてみましたが、こうして分析して考えてみると
国の人材育成もしくは教育とつながっていることがわかります。
マナーが悪いからといってそれは必ずしも国民が悪いわけではなく、多くの場合は国の制度が不十分であることが多いです。
国民は何が正しいのかわからないかもしれませんし、許されるのであれば楽な方を取るのが人間というものです。
なので国が方向性を示して導いてあげるのが国の役目だと思う訳です、発展途上の時は。
会社でも同じで、組織では制度がしっかりしていれば、従業員は自然とその方向に向かっていきます。
「あいつは楽していてずるい」
と言う人がたまにいますが、そういう方はルールの中でうまくやっており、違反ではない訳です。
本当に気に入らないのであればルール自体を変えるべきです。
なので交通マナーも一緒で、マナーを悪いと政府が思うのであれば制度自体を変えた方が良いと思うと言う話でした。