さて、前回までかなり土台を固めた感は出てきました。
まあ日本的感覚でいうと穴だらけですけどね。
でも言わしてください
大事なのは大きな問題なく営業できることです。
完璧を目指してはダメですし、無理です。
無駄なので止めましょう、
特に東南アジアでは思い通りにしようと思う方が無理です。
更にいうと飲食店で働くような子達は正直教養が低い子も多いので苦労することが多いです。
ただしポイントを抑えてここだけは守って欲しいというところは気合をいれて教えます。
日本人駐在者でよくあるダメなパターンで、
日本人の物差しでしか物を測らない、ということがあります。
日本人同士だと阿吽の呼吸といった芸当ができますし、いわゆる「常識」といった
概念が共有されているので大けがしないんですが、外国ではそれら日本人特有の技は一切通用しません!
むしろ日本の常識は非常識だと考えた方がよいです。
勿論日本文化に興味がある人や日本で研修経験のある人だと、その辺の文化を
分かっている人もいますが、それはほんの一部の人の話です。
だから、彼らの文化をまず理解して、なぜ彼らはこの仕事をしてくれないのか、
なぜすぐにしてくれないのか、好きなのか、嫌いなのかなど噛み砕いて知る必要があります。
すると実は宗教的な問題であったりとか、彼らの根本的な考え方的に排除されている事もあります。
(ただ単にだるいとかって理由の時もありますけどねw)
なので、従業員とうまく付き合っていくには
①相手をよく知り
②相手を尊重し
③目的を共有し
④自分の考えを小学生でもわかるように説明し
⑤よく確認し合うこと。
⑥そして同じ人間だと認識すること。
僕はこれらが本当に大事だと思ってます。
海外ビジネスの場合大事です。
スモールビジネスであっても大事です。
こういった考えが功をなしたからなのか、周りの店の従業員は1-3か月スパンで止めるのに
内の従業員は半年過ぎても止める気配がありません。
僕はこれは偶然とは思ってません、他の店とは労働環境が違うと思います。
何しろ他の店の経営者は従業員を只の駒としか見てませんから。
可哀そうなくらい冷たい対応です。
例えば、バイトの子が辞めても
「また辞めたか、まあ代わりはいくらでもいるけどな!」
と隣の店のオーナーが言っているのを聞いてぞっとしたことがあります。
それで一時人手が足りなくなって彼(オーナー)自ら店頭に立っていることも
多々ありますから、なんだか因果応報だなあと感じるのです。
ただ、会社では人材は宝 といいますが、あれは半分当たりで半分間違っていると思います。
理由は、
①会社は人のモチベーションやスキルで雰囲気が変わるし売上にも繋がる
②雰囲気が良いと不正防止にもなる。
③但し、人材に頼りすぎるのは会社としてはアウト
④誰でも同じように売上を立てられる仕組みを作る必要がある
ということで半々かなと思ってます。
さて、ということで前置きが長くなりましたがここらで売上・仕組みの話です。
たこ焼き店に変換してからお店の雰囲気はどんどんよくなっていきましたし、
売上も上がってきましたがいまいち伸びきらない感じでした。
勿論利益なんてまだ出てません・・・・
しかし気付けばたこ焼き屋を始めて4か月目が経ってましたが。
そこで、ここらでもっと真剣に売る方法を考えよう!
ともっとよく考え色々な本を読み漁りました。
そこで気付いた共通事項が
①インパクト
②欲求
③差異化
④裏切り
⑤No.1
でした。
①インパクト
その名の通り客の記憶に残るような何かを用意しなければなりません。
これは飲食ビジネスでは当然のルールになっているかもしれません。
例えばデカ盛り、デカ寿司、富士山天ぷら、超激辛ラーメンとか
よく日本でも見かけるそういった類です。
勿論商品でインパクトを付ける必要はなく、例えば店員がいつも萌え系のファッションしてるとか
店がやたらぼろいとかまあとにかく目立てばいいわけです。
そこに話題性があればOK.
②欲求
客は何を求めているのかを考えなくてはいけないということです。
例えばハイエンド層は価格はそこまで気にせず、素敵な空間と最高のサービスとか、豪華な料理とか
を求めるが、ミドル層以下だと安いけど満腹になる料理を求める とかそんな感じです。
そこの客層に合わせた料理を提供しないと行けないということです。
③差異化
差別化はよく聞くと思いますが、これは差異化です。つまり、異なる存在にならなくてはならないんです。
有名店の真似をするという戦略も勿論ありますが、貫けるには唯一無二の存在を目指す必要がある、ということ。
④裏切り
これは良い意味でお客を裏切るということ。 よくあるのが、ぼろい店構えで大して期待してなかったのに
食べたらこのらーめん美味いじゃん!! みたいなやつです。
⑤NO.1
これは何かで地域No.1になるということです。 NO.2じゃだめなんですか? ダメなんです!!(笑)
ちょっと古かったですね。まぁそれはいいとして、
No.1になるとみんなの記憶に残るし、話題にも上りやすいんです。
例えば地域で一番安いけどコメの量が多い定食屋、1番野菜のトッピングが多いラーメン屋とかです。
これらをまずは意識して取り組みました。
すると、結構難しいんですわ・・・・。実行しようと思ってもできなかったり、アイデアが出なかったり。
インパクト?よし、大量のワサビでもいれてびびらせるか!! → 失敗 誰も興味持たず
欲求? よし、9個入り、12個入りとか量が増えるとお買い得になるようにするか!→ 失敗 単価が高いと誰も買わず
差異化? よし、化学調味料試用してないことをPRするか! → 失敗 特に誰も気にせず。
裏切り? よし、トロトロのたこ焼にして見た目は悪いけど中はしっかり!にするか! → 失敗 おなかが膨れず不評。
No.1? よし、俺はデリバリー王になる!! → 失敗 大手のデリバリーサイトで採用してもらえず。
とか失敗に失敗を重ねました。
くそー、隣の揚げ物やは冷凍食品をただ単に揚げてるだけなのに、これだけ手が込んだこっちの
料理が全く目立たないのはなんでだー!!とか隣の店にまでイラつく始末。
つくづく飲食ビジネスは難しいなと感じるのだった。
しかしこれくらいで値を上げるわけにはいきません。
凝りづに更にあの手この手を試していくのであった。
海外起業は日本に比べてハードルが低い部分もあるとはいえ、簡単ではないです。
スモールビジネスではダメージが少ないので、どんどん色々なアイデアを試せるのが良いところですがね。
Emodrum