インドネシアの首都ジャカルタからこんにちは、アパカバール?(元気ですか?)
海外に住んでみると日本との違いを自然と感じることが多く、ついつい日本と比較してしまうことがあります。
ジャカルタでは良くデモがありますが、”選挙”も日本とインドネシアの違いを感じる面白い点です。
「選挙に違いってピンとこないなー」
「国によってそんなに違うものなの?」
「選挙の仕組みが違うって聞いたことあるけど具体的にどう違うのか知らない」
皆さんそんなところだと思いますので、インドネシアの選挙の面白い点について紹介したいと思います。
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目次
インドネシアの選挙
インドネシアは民主主義制を取っていますので、国民が投票して代表者を選びます。
インドネシアの選挙権
インドネシアでは17歳から投票権が与えられます。
日本でいう町内自治館の様な所に皆集まって投票します。
人によって真面目に投票する人もいれば、友人通し話しながら投票する人もいます(笑)
面白いですよね、相談しているのかな?w
投票は各個人でひっそりと行われるものだと思ってましたが、インドネシアではゆる~く行われているようです(笑)いや~面白い。
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インドネシアの面白い投票方法
インドネシアでは投票用紙に候補者の名前、顔写真、政党ロゴが印刷されており、自分が選びたい人の欄に穴を開けて投票します。
ええ、”穴を開けます!!”
しかも釘を使ってです!!面白くないですか?w
ええ、冗談ではないんです、これでみんな投票しています。
なぜかというと、インドネシアはまだまだ識字率が低いので日本の様に文字だけだと理解できない人がいるからなんです。
そして、文字を書けない人もいるので簡単な投票手段として”穴をあける”という投票方法が取られている訳です。
ただ面白いからではなく、勿論意味があって行われているんですね~。
ちなみに2候補分の穴が開けられていたらそれは無効投票です。
そして投票後は投票した証として小指に特殊な”インク”を付けます。
これによって二重投票を予防しています。
面白くないですか?
インクは本当にすぐに消えないのか?と気になるところですが、恐らく消えないんでしょうね。
チャンスがあればごしごし洗ってみたいです。
はい、すみません、余談です。
インドネシアと日本の選挙運動の違い
インドネシアの選挙運動はめちゃくちゃ派手です。
だって爆音でダンドゥット(インドネシアの伝統的な音楽)を流したり、町中を選挙ポスターや政党の旗で埋め尽くしてみたり、支援者(もしくは支援者のように見える人)に同じTシャツを配ってものすごい改造車と一緒に街中を行進させてみたりとそれはもう金が掛かっています。
ただ、実際見たらかなり面白いですよ!私も初めて改造車と派手なパフォーマンスを見た時は思わず動画を取ってしまいましたから。
対して日本ではそもそも公職選挙法があり、貼れるポスターの場所や枚数も決まっていますし、選挙カーも1台だけと決まっていますので派手にやりたくてもできません。
(まあ無駄に金を掛けたくもないでしょうが)
全く面白くはないですが、まあ普通ですよねw
この違いで良しも悪いもないとは思いますが、一部のインドネシア人は選挙にこれだけお金を掛けるならもっと貧しい人やインフラにお金を使ってほしいと思う様です。
うん、ごもっともですね。
まあお金持ちの考えることは分かりませんが、お金よりも影響力や権力を重視しているということなんでしょうね。
この辺の金持ちの感覚は各国共通かもしれませんね、それはそれで面白い。
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おまけ ジャカルタ州知事選について(興味なければ飛ばしてください)
直近である州知事選についてですが、今回の候補は3名。
Agus氏 38歳 軍出身
特徴:ユドヨノ元大統領の息子でユドヨノと民主党がバックについている。
Anies氏 47歳 前教育文化大臣
特徴:プラボォ(スハルトの娘婿) とグリンドラ党がバックについてる。
Ahok氏 50歳 現州知事、華僑でプロテスタント
特徴:現大統領のJoko氏が州知事の時の副州知事、bulitung州の委員長だった。
今回の選挙のキーワードはインドネシアの民主制度と政治、宗教と思ってます。
というのは現州知事のAhok氏はイスラム教を侮辱したとして反アホック派に糾弾されていることがあるんです。
その真意は誰にも分からないですが、多くのイスラム教徒は怒りを隠せないようです。
(私の友人も怒っております)
ただ、一つ今焦点になっていることは”政教分離”かなと。
政治と宗教は別だ、という判断をインドネシア国民が試される選挙といってもよいかなと。
とはいっても大掛かりなデモも起きてるし、Ahok氏が州知事を続けたら暴動がすごいことになるのでは?と心配の声も多いんですよ。
しかしながら実際はお金で雇われてデモに参加している地方の人々で(ジャカルタ州外から参加)選挙結果には関係ないという冷静な見方もできそうです。
また、アメリカでトランプ氏が大統領に就任したのが記憶に新しいですが、隠れトランプならぬ隠れアホックが多いのではないか?との推測が面白い。
というのは、「自分はイスラム教だから周りに合わせておかないと文句を言われるかも・・・」みたいな精神状態の人がいるのではないかということです。
トランプの時も、「あんな人種差別発言をする人間が大統領に選ばれるわけがない」とおもっていざ蓋を空けたらトランプの圧勝だったよね。
というように、今回の選挙は政教分離への挑戦と、国民の冷静さが問われていると言っても過言ではないのではないでしょうか。
まとめ
最後余談はありましたが、インドネシアの投票方法が面白いよ!
というのが主旨なのでそちらで楽しんでいただけたら嬉しいです。
そして余談ついでですが、インドネシアでは選挙日が平日なので選挙日が決まると急に休日扱いになるので経営者は大変です。
(これは面白くない、笑えない 苦笑)
emodrum