ども、ジャカルタでプチ起業中のemoです。
今回はインドネシアの伝統的な食べ物についてです。
皆さんはクルプックを聞いたことがあるでしょうか?
インドネシアでナシゴレンやミーゴレンを頼むと大体おまけで付いてくる
チップスみたいなやつです。
↑有名なのはこれ
このクルプックって何か知ってる人って実は日本人だと少ないと思うんですよ。
そして、このクルプックビジネスについても気にしている人がいないと思うんで
ちょっと紹介します。
目次
1.クルプックって何?
2.どうやって作るの?
3.クルプックビジネス
4.まとめ
1.クルプックって何?
インドネシア語で書くとKerupuk、定義としては
”キャッサバなど澱粉と香料になる材料(エビや魚)を混ぜてよく揚げたクラッカー”
でオランダでも食べらているらしい。しかしそれはオランダがインドネシアを植民地に
していた時の名残のよう。
日本人にはかっぱえびせんに似ているというとわかりやすい。
大きな違いはメインの材料が澱粉か小麦粉かというところ。
多くのインドネシア人には非常に大事な食べ物になっていて、
ご飯やスープなどと一緒にこれを食べないと物足りないという人がいるくらいで、
多くのインドネシア料理屋にはほぼ絶対といっていいほどクルプックは備わっている。
2.どうやって作るの?
これは意外に知らないと思いますが、知りたい人もあんまいないんですかね。
参考に載せますので興味ない人はスキップしてください。
・材料
タピオカ粉 :800g
サバ :350g
塩 :大さじ1
クローブ :5個 【すりつぶしたもの】
ニンニク :一かけら(すりつぶしたもの)
コリアンダー :小さじ1/2
ベーキングソーダ:小さじ1/2
砂糖 :300g
卵 :5個
水 :1L(好みで調整)
油 :揚げる用なのでお任せ
・手順
①材料を全てよく混ぜる。
②べとつきがなくなるまでよく混ぜる。
③生地をバナナの葉で包み、2-3時間蒸す。(バナナの葉が無いときはクッキングペーパーでも可)
④蒸したら薄くスライスして2,3日干乾しする。
⑤油を鍋に入れて加熱し、生地が大きく開くま揚げる。その後取り出し油をよく切る。
⑥冷えたら瓶詰めする。
・ポイント
魚はエビや蟹、他の魚に代替可能。
いろんな作り方があり、もっと簡単に作る方法もあると思いますので一つの参考として
ご覧下さい。
3.クルプックビジネス
こんなクルプックですが、インドネシア人みんながそれぞれ作っているかというと
そうではありません。多くは業者が大量に作ったものを卸店へ販売、小売店、更に
いうとWarung(伝統的屋台)等へ供給されています。
但しいろんな意味で驚きがあります。
①価格
このクルプックは多くのインドネシア人が毎日食べるような国民食です。
ということは中間層未満の方でも気軽に食べれる価格帯のわけです。
こういったクルプックの末端価格は8円/個 くらいです。
驚きです。メーカーの販売価格はどんだけ安いんだ。。。。
もしくは中間価格がどれだけ安いんだと・・・
②重量・形状
ものにもよりますが、市場に多く流通しているクルプックはスカスカで
上記の写真のクルプックの重量は20gくらいしかありません。
ですが大きさは10x2㎝くらいの大きさがあり結構かさばります。
いうたら空気を運んでいるようなものです。配達屋だったら一番やりたくない
貨物でしょうね。
③ネットワーク
紹介した通り、どんな小さな屋台でも大体このクルプックを販売、もしくは
添え物として売ってます。
つまり、品切れにならないくらい頻繁に流通しているということなんです。
彼らは在庫を多く持つことはほぼ考えられませんから少量を頻繁に購入している
と考えられます。事実どの屋台にいってもそんな大量のクルプックを見たことがない
ですから。
このネットワークは正直表に出なさ過ぎて謎ですが、恐らく専門の人々が
担当していると思われます。それも恐らくかなり貧しい人でしょう。
伝えたようにクルプックの価格は非常に安く、たとえ5㎏販売しても
売上は500円くらい、中間業者の利益はどれだけかわからないのですが、
細かい屋台を売りまわる手間、販売量を考えると中間の方々の利益は
非常に少ないと予想されます。
しかし大本のメーカー中間業者よりは利益があるかなと予想しますが、
調べてみると小さい規模のメーカーがたくさんあるので恐らくメーカーも意外と競争が激しく、
産業の市場規模は大きく需要は高いが、プレイヤーが多すぎて飽和状態なのかもしれません。
4.まとめ
ジャカルタにはまだまだ伝統的な商売や商品が残っていますが、
物価が上がっている一方で価格がほぼ据え置きになっていることを
考えると誰かが搾取されている可能性が高いと思います。
勿論私の推察に過ぎないかもしれないのですが、ジャカルタの物価上昇率を
考えたときに、こういった伝統食品の価格があまり上がっていないのは
何かからくりがあると考えた方がよいと思います。
それはもしかすると
①考えられないような材料を代替品として使用している
②材料の配合率を下げる
などある意味企業努力、悪く言うと偽装しているようなことをしている可能性も
ありますが、安いものにはわけがあると思った方がよいわけです。
事実、インドネシアではペットボトルを溶かして油を作って、それで揚げ物を
作っている屋台もあるくらいですので、安さを求める代わりに健康被害を
受ける可能性もあるので気を付けましょう。
こういった一大産業が?栄している影には搾取されているであろう
階級の方がいると予想され、個人的には日本のように少しでも
最低限の生活 国民に全員に提供できる方向にしていきたいと願うのですが、
同僚のインドネシア人にこういったクルプックの配達をする人や、
掃除を専門にする人達のことをどう思うのか質問したところ、
「社会として必要である」
と答えたのには非常に驚きました。
つまり、彼ら中間層が安いコストで過ごすの為に下級階層の人々は
必要だということなんです。
この辺はカースト制度などの影響を受けているのか
僕ら日本人には理解しにくいところですが、身近なところにこういった
社会問題が隠れているということを僕ら外国人は常に意識して
一緒に考えることが必要とされているのではないでしょうか?
emodrum
クルプック食べてみたいです! レシピありがとうございます(o^^o) クルプックに入ってるエビは、どんなエビを使っているのでしょうか?
もし ご存じなら 教えて頂きたいです。
よろしくお願いいたします!
すみません、そこまでは分からないです!
というか、恐らく工場によっても違うと思いますよ!
ありがとうございます(o^^o)