インドネシアの自動車業界を知る/ 海外で求められている人材

automotive business

どもジャカルタでプチ起業中のemoです。
今回はインドネシア経済を支える製造業の代表、自動車業界を紹介します。
製造業もしくは自動車、あるいはインドネシア経済に興味ある方はご覧さい。
目次
1.そもそも自動車業界ってどうなってるの?
2.インドネシアの自動車業界は?
3. インドネシア経済(新興国経済)との付き合い方
4.まとめ

1.そもそも自動車業界ってどうなってるの?

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普通の人は毎日のように自動車を利用しますが、どうやって作られているかは
知らないと思いますし、むしろ気にもしていないと思います。
ただ、一旦知るとこの産業の裾野の広さ、経済への影響力に驚くと思います。
ここでは、簡単に業界を説明します。
こちらをご覧ください。


メーカー

Tier 1

Tier 2

Tier 3

その他下請け

これが簡単な仕事を依頼する構図です。部品の納品は逆の流れとなります。
メーカーというのは皆さんご存知のトヨタ、ダイハツ、ホンダ、スズキ、日産、三菱、いすゞ、マツダなどのことです。
それぞれの役割

メーカー: 完成車を作る企業
Tier 1 : Tier2以下からの部品を組み立てる(一部加工あり)企業
Tier 2 : Tier3以下からの部品を加工する企業
Tier 3 : 下請け達からの部品を加工する企業

全部メーカーがやればいいじゃん!と思う方もいるかもしれないんですが、
理由として
①数が半端じゃなく多く、生産が追い付かない。
②細かい仕事は自分でやりたくないので他の企業に出したい
③人材・技術・生産など管理が大変なので。
④一社が特定の部品に特化した方が生産が効率的だから。

などがあります。
この流れが自動車業界の発展と共に拡大して現在のような巨大産業に
なったのですね。
ちなみに基本的にこのピラミッド構造は上に行けばプレイヤーも少ないですが、
権力が高まる特徴を持っています。なぜなら上の方から下へ仕事が回ってくるので
下手すると仕事を取り上げられる可能性もあるわけです。
なので基本的にはこのポジショニングでどれだけ儲かられるか決まっていると
言っても過言ではないです。
これが簡単な「The 自動車業界」です。
2.インドネシアの自動車業界は?

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インドネシアでは日系自動車の流通量がなんと95%程と奇跡的に高く、
それもあって日本と同じような構図になっています。
つまり、「俺がインドネシアに出ていくからお前もついてこい」的な感じで
付いていくところもあれば、「あそこの企業が進出するなら僕らもとりあえずついていこう」的に
自発的についていくところもあるわけですが、
基本的に日本で付き合いのある企業との取引を海外でもしていくことが多いわけです。
理由はいくつかあります。
①単純に今までの仕事の経緯があるのでツーカーで楽
②今までの付き合いがあるので取引するにあたって信用がある。
③部品の秘密保持の為。(他の企業、特に外資には図面を渡さないなど)
④企業間同士の政治力

など。
・現状での問題
日本の自動車生産台数が877万台/年 に対して、インドネシアは100万台/年 程度で
留まっています。
原因は
①景気低迷
②インフラ不足
③輸出が少ない

ことが主な原因ですが、それなのに「2億4千万人の人口があるインドネシアは
ポテンシャルがある!」ということで多くの日系企業がインドネシアへ進出して
来ていしまい、お互いのπを奪い合っている状況です。
増えていればいいのですが、増えないπを奪い合えば単純に1企業当たりの
売上は減りますよね?
ということで、インドネシアの自動車業界は今そんな問題を抱えております。
何か対策は無いのか?と思われるかもしれませんが、それは流石のインドネシア政府、
全くではないですが、対策が打たれてません。
もしくは対策案が出てもすぐに頓挫するか中々実行されないというスピード感0の
状態。これがインドネシア政府だ!!
具体的には
①景気刺激・・・金融政策として今年金利を5%まで下げた。(今年初めは6%を超えていた)→効果は今の所無
②インフラ不足解消・・・道路が足りないので高速道路や高架を急いで建設中。
→しかし今ある道路を潰して柱を立てて上に道路を立てたりするので結局そこまで道路が
増えないのでは?という懸念有。
モノレールなどは計画が立っても建設途中で頓挫、町中に柱だけを残すなどの偉業を達成。
③輸出に関して・・・鉱物などは未加工品は輸出禁止にするなどしてむしろ輸出が減る事態となっている。 自動車に関しては若干しているが、輸出大国タイとの絡みがあり
中々調整が難しい模様。
輸出を増やす為に新しい港湾建設が計画されたが、漁業団体の反対で中止。
よって自動車業界のみならず多くの産業に悪影響が出ております。
何しろインフラが整っていないことによる非効率=コスト高 で多くの製品が
値上りを余儀なくされています。コスト高によるインフレは意味がないどころか経済に悪影響です・・・
3.インドネシア経済との付き合い方

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※無残に残されたモノレールに使われるはずだった柱達
これからのことから、インドネシア経済はインフラ次第と言っても過言ではないです。
道路が十分になれば(現状考えられないが)、渋滞が無くなりこの国の経済発展は
加速すること間違いない。 何しろまだ発展しているのは一部の都市だけで
他はまだ田舎なわけです。足りないものがいっぱいなんです、単純にそれだけ考えても
この国は伸び白があります。
そこで私達外国人はこの国で何ができるのか。
・商品

まだまだ足りないもの、サービスがありますので、それを日本から持ってくるだけでも
商売になる可能性が高いです。但し日本の場合無駄に高機能で高価格な場合があるので
現地に必要なスペックにダウングレードすることも必要です。
Iphoneよりもそこそこの価格でそこそこのスペックのLGやSamsungの方がここでは需要が沢山あるわけです。
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・人材

2種類需要があります。

①日系企業向けの日本人向けの人材
②ローカル向けの人材

日本人は英語が出来ない人も多いので、仕入先やお客さんを日系で固めることが
多い。そして日本の商売は独特で外国人ではこの独特の雰囲気(阿吽の呼吸とか空気を読
むとか)がよく分からない→日本人が必要
ということで良くも悪くも日本人の需要があります。
一方で日本の良さを十分にローカルに伝えることができる人材がいればこれは
強いです。何しろ日本にはいい商品やサービスがありますが、それを説明できる人材が圧倒的に少ない。
大手の企業ならば自社商品をプロモートすることは可能ですが
中小ではそんな余裕はない、むしろ海外に出る余裕すらない所が殆どです。
そこでそういった企業と組んで現地で代わりに営業するもしくは客先を見つけることが
できる人材がいればかなり重宝されるでしょう。
中小企業の方たちは海外について知識が無さすぎてJetroや中小企業支援公社のような
ところに頼るしかないのですが、彼らの仕事は基本的に日本から出ていく時の支援や
現地での商社や代理店のマッチングが関の山なのであまり期待できません。
何しろ無償で支援してることもあってマッチングしなくても、もしくは商品が売れなくても全く責任がないので
正直責任をもって対応しているかというと、そうではないイメージがあります。
つまり、国でも頼りきれない事情がある以上、海外で経験を積んだ人材が
いれば一気に海外の責任者になることだって考えられるわけです。
何しろ海外に見識が無い方企業が多いので、丸投げになる可能性が高いわけです、
良くも悪くも。
ここインドネシアには潜在市場はあります。
後はどう売り込むかなのです。こういったことを考えながらインドネシアは勿論
周辺東南アジアの国で働いてみると一層自分の価値が出しやすくなるかもしれません。
4.まとめ

海外で働きたい方はまず何でも良いから働いてみるのが良いと思いますが、
次のステップとしてはこの自動車業界の様に全体の構造を考えながら働くと
今どう働くべきか、もしくはこれからどうキャリアアップしていくのかなど
参考になると思います。
海外では自分のキャリアを変える、そして効果的に積むチャンスですので
まずは飛び出してみるのも手だと思います。
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emodrum

投稿者: emodrum

インドネシアはジャカルタで新規事業立上中、元たこ焼屋。 海外就職、現地採用、海外生活、海外ビジネス、ノマドの欲しがる情報 など紹介。

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